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【三重】若者の自立支援施設が開所 北勢で初の拠点

2011/05/25

 ひきこもりやニートに悩む若者の自立を支援する「北勢地域若者サポートステーション」が6月1日、四日市市諏訪町に開所する。

 県教委などで就労に悩む若者を支援してきた西川泰雄所長(67)をはじめ、専門の相談員4人が常駐し、時間をかけて若者が抱える困り事や課題を整理。臨床心理士への紹介や面接、履歴書の指導などの対策を個別に考え、就労に一歩踏み出す手助けをする。家族や知人からの相談も受ける。

 厚生労働省の委託事業で北勢地方では初めて。運営する同市のNPO法人「市民社会研究所」によると、北勢地方でひきこもりに悩む若者は厚労省の推計で4000人。県内では最も多い地域という。

 西川所長は「すぐに解決を目指さなくていい。踏み出す勇気はいると思うが一度話しに来てほしい」と話している。

 相談無料。受付時間は午後1時半から午後5時半(月、火曜日は休み)。電話やファクス、電子メールで事前に予約する。月に2回ずつ桑名市やいなべ市で出張相談を開く。問い合わせは、同ステーション=電059(359)7280=へ。 (加藤健太)