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【経済】節電クールビズ先取り 中部の企業 サマータイム制導入も

2011/05/12

 東日本大震災や浜岡原発の停止決定をきっかけに節電意識が高まる中、中部企業が相次いで、クールビズの半月から20日程度の前倒し開始を発表している。夏場を前に早めに軽装して、節電に一役買おうというムードが広がってきた。

 三重交通(津市)は例年6月からクールビズを、今年は16に理から実施すると発表した。同時にサマータイム制度も導入、勤務時間を午前8時半~午後5時10分へ30分早める。こまめな消灯や冷暖房温度を高めに設定することを通じて、今年の電力使用量は前年比25%減を目指すという。

 矢作建設工業(名古屋市)も16日から、同社として初めてクールビズを導入。省電力の発行ダイオード(LED)証明を導入するなど社内の無駄を見直し、本年度の電気使用量を前年度より減らす。

 金融機関もそろってクールビズの実施を前倒し。愛知銀行(名古屋市)や十六銀行(岐阜市)は9日から既に実施している。例年6~9月だが、今年は10月までと期間を2ヶ月長くした。冷房温度を28度程度に設定し、ネクタイ、上着なしで過ごす。店舗の電装看板も消灯する。

 名古屋銀行(愛知県名古屋市)や大垣共立銀行(岐阜県大垣市)、105銀行(津市)なども16日から導入する見込み。中京銀行(名古屋市)の担当者は「震災や浜岡停止などを受け、早期の節電の必要性があると判断した」と話した。