2011/05/11
省エネルギーのため始業時間を早めるサマータイム(夏時間)。原発事故による電力不足で注目を集める中、工作機械メーカー・森精機製作所(名古屋市)は、伊賀事業所(三重県伊賀市)などで導入し、始業時間を1時間半繰り上げている。10%以上の消費電力削減を見込む。
主力の伊賀事業所と、千葉、奈良両県の事業所計3カ所で6日から始めた。午前8時半~午後5時半の就業時間を午前7時~午後4時にし、冷房機器の稼働時間などを減らす。9月末まで続ける。
1300人が働く伊賀事業所では11日午前7時前、社員がラジオ体操をした後、業務を開始。旋盤製造部の前田昌宏さん(43)は「寝坊が心配だったが、すぐに体は慣れた。仕事が早く終わる分、技量検定の勉強に時間を使いたい」という。
同社によると、サマータイム導入で出勤ラッシュを避けることができ、社員の通勤時間も平均15~20%短縮された。大倉浩二・伊賀事業所長は「企業としても震災に伴う省エネの努力が必要。残業をすれば効果は出ないので、作業効率を上げていきたい」と語った。
(中日新聞)
転職・求人情報検索(名古屋市・愛知県・岐阜県・三重県)はトップから