2011/05/09
県立大がキャリアデザイン・ノート
書き込み考えるよう工夫
就職活動に追われる学生たちを支援するため、県立大は卒業後の進路も含めた“人生設計”を考えてもらうオリジナルの冊子「キャリアデザイン・ノート」を作成した。本年度から新入生全員に配布しており、キャンパスライフを有意義に過ごすためのシステムを構築したい考えだ。
(桂知之)
ノートは県立大キャリアセンターの中里弘穂准教授が考案した。就職活動時期が早まり、多くの学生にとっては社会人としての素養をより短期間で身に付ける必要に迫られている中、これまでの「就職支援本」とは異なり、大学生活だけでなく、それぞれの生き方を考えて将来設計を手助けする内容となっている。
冊子は「大学生活の意義と充実」「社会を知る・働き方を考える」の2章で構成されている。「大学生活」の章ではコミュニケーション能力の向上を図る必要性など、「社会を知る」では社会でどんな能力が求められるかなどを解説。全体を通じて一方的にアドバイスする「解説文」だけでなく、大学生活や将来設計などを各自が書き込んで考えることができるように工夫した。
同大は、このノートを活用した「キャリア教育科目」の授業も本年度から設けるなど、学生への支援態勢を充実させた。中里准教授は「高校から大学へと環境が変化した学生たちをフォローし、将来への目標を持たせていきたい」と話している。2012年度以降の新入生にも毎年、配布する。
転職・求人情報検索(名古屋市・愛知県・岐阜県・三重県)はトップから