2011/04/20
3月に大学を卒業しながら就職できていない県内の新卒者で、県内での就職を希望し県から支援を受けている18人が19日、草津市内のホテルで就業につなげるために自分の長所や希望職種を集まった県内企業50社の採用担当者にアピールした。
求職者が各ブースを設け、若手人材を求める企業担当者が会場を回った。連絡先を交換し、お互いの要望を確認し合った。
県が昨年から開く事業の2回目。35歳以下の若年求職者45人が参加した昨年は、3月末で35人が就職した。
18人はいずれも20代前半。求職者を支援している県の「滋賀の三方よし人づくり推進センター」(同市)の業務を3月下旬から手伝いながら、ビジネスマナーやコミュニケーション能力などを身につける研修や実習を7月末まで受けている。交流会はセンターが登録企業に呼びかけ、求人ニーズに合う求職者を見つけてもらう。
卒業まで県内外で100社以上に応募したが採用できなかった桜井奈穂さん(22)=栗東市小平井=は「就職活動では自己分析や企業研究が足りなかった。交流会で気付いたことを就職につなげたい」と話した。参加した大津市内の卸売会社の採用担当の男性(37)は「就職安定所を通じた求人では条件面などでミスマッチが起こりがち。研修をしっかり受けて自己PRしてくれるので、求人する企業としても利用しやすい」と事業を評価した。
県によると、昨年12月現在で、就職を希望する県内大学生の内定率は68・3%で、全国平均より0・5ポイント低かった。 (曽布川剛)
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