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【経済】就活「厳しく」震災後7割に 12年卒業予定学生

2011/04/15

 就職情報会社の毎日コミュニケーションズは14日、2012年3月卒業予定の学生のうち、就職活動が「先輩より厳しくなる」と見込む割合が、東日本大震災後の3月には約7割に上り、前月から倍増したとの調査結果を発表した。

 震災による景気悪化で企業が採用数を減らしたり、就職活動が長期化したりすることへの不安が背景にある。

 調査によると、就職活動が「先輩と比べて多少厳しくなる」と「かなり厳しくなる」との回答は合計で71・3%に上り、前月の34・0%から急増。一方「変わらない」「多少楽になる」は、いずれも前月の半分以下に減った。昨年12月以降「楽になる」との答えが徐々に増えていたが、震災で一気に厳しい予想に転じた。

 「心配に思うこと」(複数回答)のトップは採用減で、全体で80・1%、東北6県と茨城県を合わせた被災地在住の学生では84・8%が挙げている。被災地では、就職活動に出遅れて「受験機会が減るのではないか」との懸念も多かった。

 調査は大学生と大学院生を対象に実施、千人が回答した。