2011/03/31
今月14日付けで亀山署地域課長に就任した中川恵美子さん(51)は県警初の女性警部。初の女性課長として「地元密着型の亀山署にしたい」と意欲をみせている。
中川さんは1983年採用の女性警官1期生。警察学校ではランニングや柔剣道など、男性と変わらない授業を受けた。卒業後は四日市南署の交番に勤務。迷子の対応や下着泥棒、女性容疑者の身体検査など「女性にしかできない仕事がある」と感じたという。
県内各署や県警本部などで主に地域や警備を担当。初代の特別警衛警護(SP)隊員、女性機動警察隊の初代隊長を歴任など「初物づくし」の警察官人生を歩んできた。
採用時に13人いた同期は4人に。当時は産休や育休の制度が整っていなかったこともあり「家庭との両立が大変だった」という。夫も警察官で、高校3年の長男と1年の長女がいる中川さんは「上司や同僚、家族のおかげ」。
警部試験は昨年、10数回目の挑戦で合格。「後輩の女性警官のためにも。自分が受からねばと思った」と話す。
本部勤務が長く、13年ぶりの現場。「警察の基本は地域から。住民の皆さんだけでなく課員ともコミュニケーションをとりたい」と意気込む。
(久野賢太郎)
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