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【静岡】障害者雇用企業を表彰へ 有識者会議で県が制度創設を提案

2011/03/29

 障害者の工賃水準向上のための取り組みを検討する県の有識者会議が28日、静岡市葵区の「障害者働く幸せ創出センター」であり、県側は福祉作業所への業務発注や授産製品の買い上げなど作業所と良好な関係を築いている企業を表彰する制度創設を提案した。

 作業所と良好な関係を築いている県内企業(事業所)を「優良フレンドシップ企業(事業所)」として表彰することで、障害者雇用を促進するのが狙い。

 会議では委員から、「表彰では、企業の取り組みが一過性に終わるのではないか」「一定の評価基準を満たした企業をすべて認証する制度がいいのでは」などの意見が出た。

 今後、会議の会長を務める坂本光司・法政大大学院教授と県障害福祉課が協議し、7月の会議までに「表彰」か「認証」かを決める。

 会議では障害者の工賃倍増に向けて、県内の授産施設などを対象に、課題など把握するアンケートの実施を決定。県は2007年度に実施した同様のアンケートを基に、工賃の目標を月額3万円としたが、09年度の実績は月額平均1万2552円にとどまっている。 (広瀬和実)