2011/03/06
昨年1年間の県内の自殺者は562人に上り、13年連続で500人を超えたことが県警のまとめで分かった。前年からは11人(1・9%)減少したが、原因はうつ病などの「健康問題」が依然多いほか、職場などでの「勤務問題」が53%増加したのが特徴だ。
男女別では男性402人(2・2%減)、女性160人(1・2%減)で、男性が7割を占める。
年齢別で最も多いのは「50代」で122人(構成比21・7%)。次いで「60代」101人(同18・0%)、「40代」84人(同14・9%)、「30代」と「70代」がそれぞれ76人(同13・5%)。
「20歳未満」も12人(同2・3%)あり、前年より3人増えた。
職業別では、学生・生徒を除いた職がない人が310人(構成比55・1%)で最も多く、勤労者178人(同31・7%)、自営業者59人(同10・5%)、学生・生徒9人(同1・6%)など。
原因や動機(複数回答)は、「健康問題」318人(前年比11・4%減)、「経済・生活問題」179人(同6・5%増)、「家庭問題」151人(同41・1%増)の順。
「勤務問題」は81人で前年から28人(52・8%)増え、県警は不況によるリストラなどが背景にあるとみている。
人口10万人あたりの自殺死亡率は26・1人で、都道府県では多い方から22番目になっている。
県警生活安全企画課は「一人で悩まず、県などが開設している自殺予防の電話相談などを利用してほしい」と呼び掛けている。
(鈴木啓紀)
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