2011/03/03
福井労働局は1日、県内の1月の有効求人倍率が1・03倍となり、リーマンショック後、全国で初めて1倍を超えたと発表した。1倍を超えたのは、2008年10月以来、27カ月ぶりとなる。
1月の新規求人数は5630人で、前年同月比26・2%増。有効求人数は1万3579人で、同38・7%増と大幅に増えた。
新規求人は特に製造業で目立ち、福井の高い技術力から、受注が戻ってきた繊維業や眼鏡加工業が引き続き好調。電子部品製造業への派遣労働者の求人数も増加している。有効求職者数は1万2607人で、同13・7%減と12カ月連続で減少した。
県内ではリーマンショック後の経済不況を受けて09年5月には有効求人倍率が0・53倍にまで落ち込んだが、嶺南地方が安定した原発産業の恩恵を受けていち早く回復。嶺北も繊維業などを中心に、昨年末から新規求人が大幅に増え続けている。しかし、正社員に限った有効求人倍率では、0・68倍。有効求人数に占める正社員の割合は41・6%と、全国平均の45%を下回っており、全体の7割近くが正社員を希望する求職者とのずれが生じている。
県内各ハローワーク管内の有効求人倍率は敦賀1・36倍、小浜1・35倍、福井1・08倍、武生1・03倍、三国0・99倍、大野0・75倍だった。
(土屋晴康)
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