2011/06/01
厚生労働省が1日発表した、求職者1人に対する求人数を示す1月の有効求人倍率(季節調整値)は、前月より0・03ポイント上昇の0・61倍と、9カ月連続で改善した。
1月に新たに受け付けた求人数と求職者で算出した新規求人倍率(同)も0・03ポイント上昇の1・02倍と、2008年11月以来、2年2カ月ぶりに1倍を上回った。
総務省が同日発表した1月の完全失業率(季節調整値)は、前月と同じ4・9%だった。
輸出や生産の回復などを背景に、企業が求人を増やすなど雇用にやや明るさも出ている。ただ失業者の希望職種と求人がかみ合わないミスマッチなどで、失業率は改善の動きが鈍い。総務省は「完全失業者数に持ち直しの動きはあるが失業率は高水準で、引き続き注視する必要がある」としている。
今回の発表で、完全失業率と有効求人倍率は昨年のデータを加えて季節調整をやり直し、過去の数値を改定。10年12月の有効求人倍率は0・57倍から0・58倍に修正されたほか、これまで過去最悪だった09年7月の完全失業率も5・6%から5・5%に改められた。
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