2011/01/25
2010年冬の県内企業のボーナスに当たる年末一時金が、全産業の平均で50万3877円、給与月数にして1・90カ月分となり、09年同期で2万8282円(5・95%)、0・12カ月分増加した。年末一時金は、08年から2年連続で減少しており、リーマンショック以来の傾向に歯止めがかかった形だ。
県が全労働組合の30%に当たる189組合を対象に調査し、昨年末で労使間で妥結した122組合で集計した。
従業員が300人以上の企業では、60万3715円で、09年同期比で4万3542円、0・12カ月分上昇。300人未満の企業では41万3115円で、2万3693円、0・15カ月分上回った。
製造業では、51万3980円で3万8025円増加したが、非製造業では47万1550円で、2731円減少した。
年末一時金は09年、08年比13・93%減の47万5595円で、統計のある1980(昭和55)年以降最大の下げ幅を記録した。
県労政能力開発課の担当者は「下落傾向に歯止めはかかったが、全産業平均で55万円だった08年の水準にまで戻っていない上、景気の先行きは厳しい状況にあるので今後の傾向はつかみきれない」と話している。 (曽布川剛)
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