2011/01/18
県教委は、今春卒業する高校生のうち、就職先が未定の生徒の就職活動を支援しようと“緊急対策”に乗り出す。高校生の厳しい雇用情勢を受け、この時期に在校生を対象に「就活支援」を実施するのは初めてという。
「内定獲得緊急支援事業」と銘打ち、自己分析やコミュニケーション能力を高める講座「就活ゼミ」と、企業でインターンシップ(就業体験)をする「就業サポート」の2事業を行う。事業は「テンプスタッフ・ピープル津オフィス」(津市)に委託する。
就活ゼミは県内11地域で開催。1日5時間の6回講座で、計100人程度を募集する。専門講師が自己分析を指導し、グループ討論などを通じてコミュニケーション能力を向上させる。さらに企業訪問し、インタビューを行うなど自分の職業適性を学んでもらう。
就業サポートは、高校生に20日間、企業で働いてもらい、職業理解や職場での対話能力の向上を目指す。30人程度を募る。
実施期間は今月下旬から3月中旬まで。各高校を通じて現在、参加者を募集している。
県教委高校教育室によると、昨年12月時点の就職内定率は86・8%で、昨年の85・4%よりは若干高いものの「厳しい」(同室)状況で、就職希望者4075人のうち、まだ436人が決まっていない。
同室は「就職のための技量を上げて、何としても内定を勝ち取ってほしい」と応援している。
(渡辺泰之)
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