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【長野】キャバクラ労働の過酷な実情 労組執行役員が講演

2010/12/05

 キャバクラ従業員の労働組合「キャバクラユニオン」(東京)の執行役員布施えり子さんが4日、長野市の国労長野会館で講演した。

 夜の世界の過酷な実情を相談事例を交えて説明し「従業員も労働者。業界改善のため労働条件を勝ち取る」と強調した。

 布施さんは「フリーター全般労組」(同)で従業員らの相談に乗り、2009年12月に分会として同ユニオンを立ち上げた。現在の組合員は57人、交渉は38件。長野からの相談も2件あり解決したという。

 「私自身はキャバクラで働いた経験はないがセクハラがあり、給料の天引きで時給400円になったり殴られたりと無法地帯」と説明。今後は労働基準監督署が適切に対応するよう要望する。

 講演は県内の「労働組合LCCながの」が主催。組合員や市民ら30人が参加した。 (白名正和)