2010/11/30
総務省が30日発表した10月の完全失業率(季節調整値)は、前月より0・1ポイント上昇の5・1%で、4カ月ぶりに悪化した。大学生や高校生らの就職状況の厳しさなどを反映し、15~24歳の若者の完全失業率が9・1%と特に高い。細川律夫厚生労働相は同日、閣議後の記者会見で「雇用対策を総動員し、状況を良くするために全力で頑張る」と述べた。
一方、厚労省が30日発表した、求職者1人に対する求人数を示す10月の有効求人倍率(季節調整値)は、前月より0・01ポイント上昇の0・56倍で、6カ月連続の改善となった。
10月の完全失業者数は、前年同月比10万人減の334万人。ただ、自己都合による失業者は108万人と5万人増えた。総務省は「必ずしも状況が悪化したとはいえず、(雇用情勢は)緩やかな改善傾向に変わりはない」としている。
男女別の失業率は、男性が前月より0・1ポイント改善の5・4%。女性が0・3ポイント上昇の4・6%と、悪化幅が大きい。
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