2010/11/29
県が26日に発表した2010年の「農林業センサス(速報)」によると、県内の農業就業人口は05年の前回調査から3割減って4万6880人となった。就業者の平均年齢は69・4歳(前回65・1歳)で、一段と高齢化が進んでいる実態が浮かび上がった。
農林業センサスは、国が5年ごとに全国一斉に実施する調査で、今年2月1日現在で調べた。
農林業の経営体数は4万785で、前回に比べ19・7%減。うち農業は3万7287(18・5%減)、林業は8426(23・3%減)だった。
一方で、法人化した経営体数は29・8%増の496で、法人化の傾向が顕著。中でも農事組合法人は112・9%の大幅増となった。農業の経営体当たりの耕地面積も1・10ヘクタール(前回0・91ヘクタール)となり、大規模化が進んだ。
農産物の出荷先は、農協が22・4%、卸売市場が18・4%それぞれ減少し、消費者への直接販売が26・2%の増加。食品製造業や外食産業への出荷も9・3%増えた。
69・4歳となった就業者の平均年齢は、全国平均65・8歳を大きく上回り、全国で5番目に高かった。
(中崎裕)
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