2010/11/25
県警は今年から、所轄署を会場に「出前型就職説明会」を始めた。超氷河期といわれる厳しい雇用情勢を好機ととらえ、きめ細かな採用活動で人材発掘を目指す。25日は岡崎、春日井署で施設見学や現役署員の体験談披露などがある。
県警の就職説明会は昨年まで名古屋市中区の本部だけで開催。三河地方の学生らの要望を受け、初の出前型就職説明会を8月と10月に豊橋署で開いたところ、いずれも50人前後の参加者があった。
説明会で体験談を披露する予定の岡崎署警務課の森本諭課長(53)は大学を卒業した1982(昭和57)年、県警に入った。長年、国際犯罪を捜査する部署に所属。40代で外務省に出向し、ウズベキスタンの日本大使館に3年間勤務した。「警察は職種の“総合商社”だということを知ってほしい。本人の夢とやる気で多彩な仕事に挑戦できる」と話す。
25日の説明会は岡崎、春日井署とも午後6時から。81年4月2日以降生まれで来年5月以降の採用試験の受験を希望する人が対象。事前申し込みは締め切ったが、若干の当日入場を受け付ける。今後も各地の所轄署で開く予定。
県警本部警務課の神谷信広次長は「民間企業の採用が厳しいのでチャンス。ベテラン警察官の大量退職が続く中、多くの学生に関心を持ってもらえれば」と願う。 (相坂穣)
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