2010/11/20
来春卒業予定の大学生の就職内定率が全国的に落ち込む中、県内では昨年より4ポイント増加し、70%を超えたことが分かった。19日に福井市の県国際交流会館で開かれた福井労働局新卒者就職応援本部会議で報告された。
10月末現在の大卒内定率は、前年比4ポイント増で71・5%。短大も同比6・9ポイント増の44・2%。全国では、10月1日現在の内定率が大卒57・6%、短大卒22・5%と、調査を始めた1996年以降で最低だったのに対し、県内の好調さが際だった。
大学別では現在までに福井大73・5%、県立大73・9%となったほか、福井工業大も昨年に比べ10ポイント近く上昇している。だが、大学の就職担当者によると、秋以降の追加求人は軒並み激減し、職種も介護職に偏るなど、未内定者は厳しい状況が続いている。
厚生労働省では、少なくとも3年以内の既卒者は、新卒枠で応募受け付けするように「青少年雇用機会確保指針」を改正したが、学校現場からは新卒枠が広がったことで「じっくり考えたいと、就職活動を積極的に行わない学生が出てきた」と新たな問題も報告された。
(土屋晴康)
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