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【三重】男性育休議論になれば 就任1年、伊勢の鈴木市長が会見

2010/11/17

 伊勢市の鈴木健一市長(34)は就任丸1年の16日に会見し、この1年を振り返って、東海3県の首長として初めて取って注目を集めた育児休暇について、賛否両論ある中、自身の行動が男性の育児休暇についての議論のきっかけになることを期待した。

 首長の育児休暇をめぐっては、大阪府の橋下徹知事が「首長は、世間が取れるようになってから育休を取るべきだ」などと異なる見解を示した。

 鈴木市長は「必ず育休をとるべきだとか画一的なものでなく、賛否両論あってしかるべきだ」とした上で、家庭の女性は子育てに加えて介護の機会が増えているとし「男性が仕事と家庭を両立するのも大事。社会の変化に応じて、さまざまな生き様があっていい」と持論を述べた。

 このほか、市長選の公約で、採算面から中止するとした中部国際空港を結ぶ海上航路整備事業について、核となるターミナル施設の撤去費予算化の段階までこぎつけたことに触れ「これまで多くの無駄遣いをした。政治が描いた夢にも、お金がかかることを市民に分かってもらえたと思う」とあらためて撤去の意義を強調した。

  (渡辺大地)