愛知労働局が２９日発表した９月の有効求人倍率（季節調整値）は０・７１倍で、５カ月連続で前月を上回った。０・７倍を回復したのは昨年２月以来。

　９月は求職者数が前月比１・１％増にとどまったのに対し、求人数が前月を３・７％上回り、倍率は前月より０・０２ポイント上昇した。

　産業別では、製造業、サービス業、宿泊・飲食業の新規求人数が前月から大きく増加。製造業のうち主力の輸送用機器製造業も２カ月連続で伸びた。

　担当者は「エコカー補助金終了や円高などが懸念材料で、このまま回復基調が続くかは不透明。厳しい雇用情勢は続いている」と分析している。