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【石川】目指せ 全員内定 労働局 高校生面接会場 3カ所に拡大

2010/10/27

 厳しい雇用情勢が続く中、来春に卒業する就職希望の高校生を支えようと、石川労働局は十一月、金沢、小松、七尾の三会場で面接会を開く。従来は金沢だけだったが、各地域の実情に合わせようと、今回初めて会場の分散を決めた。県も各校の就職支援員を十月から増員して超氷河期への対応に万全を期す方針で、連携を深めて内定率100%の確保に本腰を入れる。(前口憲幸)

 二十六日、県庁で開かれた石川労働局や県による就職支援の連絡会議で報告された。

 面接会は県と合同で実施。これまでは、県内の約半数の労働市場が集まる金沢に会場を限定してきたが、就職をより身近にとらえてもらおうと小松、七尾でも開くことにした。

 労働局によると、面接会には二十五日現在、県内を中心とする計三十三社が参加の意思を示している。会場には各企業のブースが設けられ、生徒は人事担当者と一対一で面接が体験できる。ハローワーク職員による相談コーナーも開設される。

 労働局のまとめでは、来春の就職を希望する生徒は前年より1・7%増の千八百八十九人(九月末現在)。就職内定率は53・8%で前年同期と比べ8・7ポイント上回っているが、依然として県内企業からの求人倍率は〇・九四倍にとどまる。製造業や医療・福祉分野は上向き傾向にあるが、卸・小売り業やサービス業は十分な改善がみられないという。

 ◇11月の面接会の日程と会場(いずれも参加は無料)▽金沢 11日=県地場産業振興センター▽小松 12日=小松商工会議所▽七尾 16日=ワークパル七尾