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【石川】金沢大生12人 初の海外就業体験

2010/10/11

カンボジアを訪問
英語で実習や討論

 金沢大は、初の海外でのインターンシップ(就業体験)をカンボジアで実施した。国際学類が中心となり、同国の世界遺産・アンコール遺跡整備公団の協力を得て、学生十二人が参加。英語で実習や討論などをこなした。(今宮久志)

 日程は、九月四日からの二週間で、古都のシェムリアプ市を拠点にした。郊外にあるアンコール遺跡やその周辺へ出向き、同公団職員の指導で、水質源管理や森林景観、地域振興、遺跡修復、交通量調査などの実習にあたった。

 国際学類二年の宮本亜由美さん(20)は、井戸の水を集めてアンモニアや塩分などの水質分析などに参加。人文学類二年の河原由貴さん(20)は貯水池をめぐる散歩道の整備に加わり、並木を植樹するなどした。

 学生たちは初めは緊張したり、英語の発音の違いに戸惑ったものの、次第に実習や同公団のスタッフにも慣れ、現地や人々、暮らしなどをじっくり見ることができたという。宮本さんは「最初は質問にも答えられなかった。もっと語学に慣れてうまくできるようになりたい」と振り返った。

 海外でのインターンシップ候補には、パプアニューギニアなども挙がった。しかし、カンボジアの同公団と厚い信頼関係を築いている塚脇真二教授の協力があって実現した。

アンコール遺跡でのインターンシップで、水質調査の実習をする金沢大生(左)=カンボジアで(金沢大提供)
アンコール遺跡でのインターンシップで、水質調査の実習をする金沢大生(左)=カンボジアで(金沢大提供)