2010/10/07
三菱商事や三井物産なと商社各社で組織する日本貿易会は6日、3年生の10月に本格化する新卒大学生の採用活動を遅らせる方針を決めた。採用活動が早まり、学業を妨げていることを憂慮した。全体的に4ヶ月程度ずらす案が有力で、面接や試験を実施する採用選考は4年生の夏休みごろとなる見込みだ。
現在の2年生が対象となる2012年度入社の採用から実施する。貿易会は年内に詳細を決め、日本財団連や他業界団体に働き掛ける。また、行政や大学の理解も求める。実現すると、2年生の就職の就職活動の始まりは12年2月以降にずれ込む。採用活動の考えを定めた経団連の「倫理憲章」の見直しを含め、各方面で議論を呼びそうだ。
大学の就職活動は雇用の悪化などで早まり、現在は3年生の10月に始動。企業側は4年生の4月ごろに学生を選考して内々定を、10月に内定を出すのが一般的だ。
これに対し貿易会は、3年生かから4年生にかけての海外短期留学者が減るなど、学業が妨げられている状況を見過ごせないとしている。
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