2010/09/15
民主党の代表選で14日、菅直人首相の続投が決まった。県民からは、菅首相や民主党政権に対し、雇用不安解消への切実な思いや地域が活気づく経済政策を願う声が上がった。菅支持を打ち出して票を投じた国会議員らは一様に再選を歓迎し、今後の国政運営や来春の統一地方選に向けて自信をのぞかせた。
松阪市の会社員山川真一さん(39)の望みは雇用不安の解消だ。「8月に転職して、即戦力世代の自分でも就職先を見つけるのが難しいことを実感した。地方は特に厳しい。高校や大学を卒業しても働く場がないのは、親としても不安に思う」と切々と語った。
「2週間もこんなことやってて本当にいいのかな、と思っていた」と話すのは、4日市市諏訪栄町の四日市諏訪商店街振興組合専務理事、水谷武生さん(62)。「政策に専念して。特に地域経済。暑さもあって夏の商店街の人通りは少なかった。年寄りが安心してお金を使えるような政策を願う」と訴えた。
尾鷲市早田町の早田漁協の岩本芳和組合長(54)は漁村の窮状を訴えた。「若者の人材を育成しても、大人になると都市部に流出してしまい後継者が足りない。都会から漁村に人や金を還元する施策に期待したい」
志摩市阿児町鵜方の志摩市観光協会事務局長の竹内千鶴さん(58)は「経済が良くならないと、観光地にも客が来ない。小手先ではなく、国の芯から活気が出るような経済政策を」と期待。観光戦略でも「観光立国としてやっていく姿勢を、これまで以上に内外に打ち出してほしい」と注文を付けた。
津市久居東鷹跡町の主婦、青木紀子さん(69)は菅首相のクリーンさと正直さに期待する。「菅さんは派閥にとらわれずに党全体を見ながら政策を立てていける人だと思う。独り善がりな政治でなく、いろいろな意見をまとめていってほしい」と話した。
伊賀市小田町の無職西出順三さん(87)は「国の借金が膨らみ続けているのを何とかしてほしい。まずは議員定数を減らすなど、身をもって改革の姿勢を示して」と話す。最近は暗い話題が多いことを挙げて「社会全体で人の心がすさんでいる。子や孫の世代が安心して暮らせる世の中を実現して」と訴えた。
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