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【社会】「内定を」汗と涙の就活生 情報サイトに川柳

2010/09/07

「ああ無情 あんなに誉めて くれたのに」。暑い日が続く中、汗だくで就職活動を続ける学生たちが就職情報サイトを運営する「ディスコ」(東京)に寄せた川柳からは、内定を取れずに悪戦苦闘すつ様子が浮かび上がってくる。

 人数が限定されている会社説明会に登録するのも大変で、「一瞬で 満席表示 説明会」。「説明会 予約のために iPhoneを」と、家にパソコンを持たない学生が、普通の携帯電話では見られないインターネット画面を見るために、最新機器を購入する涙ぐましい光景も。

 面接までこぎ着けても「わからない 本音と建前 紙一重」で、「言い飽きた 御社が 理想の会社です」。次の面接の連絡なのか、ほかの会社から電話が鳴ったものの、「面接中 震える携帯 握りしめ」と、もどかしい思いをすることもある。

 結局「内定を くれた企業が 一番だ」。「もう二度と 御社の商品 買いません」とは思っていても言えそうにない。これまで散々「ゆとりだと 言われてきたけど ゆとりなし」というのが素直なところだろう。