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【愛知】雇用、学習 知事に要望 豊川 学生、障害者らと「つどい」

2010/08/25

 神田真知事が県民と直接対話する「知事と語るつどい」が24日、豊川市の豊川地域文化広場(桜ヶ丘ミュージアム)であった。「雇用・生活対策」「健康長寿」「地震・防災」「治安・交通安全」の四つの分野をテーマに、公募に応じた9人の参加者が神田知事と意見交換した。
 
 雇用・生活対策では、大学生の鈴木健太さん(岡崎市)が、語学力を身につけ、海外にも広く場を広げていく必要性を提言。知事は「大変厳しい雇用情勢の中、国際舞台での活躍は重要。語学だけではなく、文化、歴史、芸術を貪欲に学んで欲しい」とアドバイスした。

 耳が不自由な中嶋庄一さん(豊橋市)は「特別支援学校を卒業した後も、新しい片仮名語など日本語を学ぶ場所が欲しい」と要望。知事は「耳の不自由な方が日本語を継続して学ぶことを希望しているとは思いも寄らなかった。どんな状況なのか調査したい」と応じた。

 国が必要性を再検討している設楽ダム(設楽町)事業の質問に知事は治水、利水、河川環境の保全性の面から事業の必要性があると強調。来年2月の任期満了による知事選への出馬意欲を尋ねる質問もあったが、知事は「まだ心は決まってない」と述べるにとどまった。

 知事と語るつどいは毎年2回開催。25日は春日井市で開かれる。

(鎮西努)