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【経済】新卒の就職支援議論 首相と厚労省

2010/08/21

 菅直人首相は20日、吾妻昭厚生労働相と首相官邸で会談し、新卒者への就職支援策などについて意見交換した。厚労相は席上、労働力不足が指摘される介護・保育分野の雇用増加促進策のほか、就職できなかった新卒者を試験的に雇う企業への奨励金拡充を進める意向を表明した。

 今春の大卒就職率は前年度比7・6ポイント減の60・8と過去最大の落ち込みで、就職も進学もしなかった人は約8万7千人。政府が検討を始めた追加経済対策は、新卒者の就職支援など雇用対策が大きな柱になる見通しだ。

 厚労相は会談で「卒業して3年程度は新卒扱いで採用されるようにする政策が必要ではないか」と強調。一方、首相は新卒者支援に向け省庁横断的取り組みの強化を検討する考えを示した。