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【岐阜】市税督促で通訳雇用 美濃加茂市

2010/08/20

 市税滞納者の4割を占める外国籍滞納者に対応しようと、美濃加茂市は19日、ポルトガル語で電話催告する通訳2人を、10月から雇用すると発表した。外国人に対する納税制度の周知や追跡調査を進め、徴収率を上げたいとしている。

 同市によると、市民税や固定資産税などの市税未収額は、2009年度末で9億8090万円となり、前年度と比べて3500万円ほど増えた。

 過年度分を含む滞納者数は約7500人で、うち外国籍は3000人と4割を占める。徴収率では日本人だけだと97%だが、外国籍は38%にとどまり、滞納額も増加傾向にある。

 同市では外国籍滞納者について「経済状況の悪化による失業や転居が影響しているほか、払わずに帰国した例がある。翌年度課税となる市税の制度理解が進んでいないことも原因」と分析している。 (安藤恭子)