2010/08/11
福井市で10日開かれた第93回中部圏知事会議は「雇用対策」をテーマに各県知事らが議論した。神田真秋知事は、リーマンショック後の雇用情勢の深刻な悪化を背景に、企業の中途採用、通年採用の拡大を提案。同会議から国への政策提案に盛り込まれることになった。
会合では各県がそれぞれの取り組みを紹介。神田知事は県の雇用情勢について「リーマンショックでは愛知が国内最大の影響を受けた。深刻さは計り知れず、雇用にも如実に表れている」と報告した。
特に高校、大学の新卒者の就職が厳しい状況であることを踏まえ、就職面接会の回数を増やすなど、新卒者向け就職支援策の強化を提案した。「新規採用一辺倒が窮屈な就職市場につながっている」とも指摘。卒業しても仕事が見つからなかったり、就職のために留年したりする学生が増えていることから、中途・通年採用を拡大するよう、国が企業や経済団体に要請することを求めた。
航空宇宙産業など「次世代成長産業の育成・振興」などを盛り込んだ県産業労働計画を作り、中長期的に雇用の場を生み出していく必要性も訴えた。
(鎮西努)
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