2010/07/24
内閣府は23日、仕事や学校に行かず家族以外と交流しない「引きこもり」に関する実態調査の結果を発表した。仕事や就職がきっかけとなるケースが多く、30代で引きこもりを始めた人も23・7%に上っており、内閣府は「引きこもりは不登校と結び付けられがちだが、職場での人間関係も大きな要因だ」と指摘している。
調査は2月に、全国の15~39歳の男女5000人を対象に調査員が訪問する方法で実施し、3287人から回答を得た。回答内容から「引きこもり」と認定したのは1・79%で、全国では69・6万人に上ると推計。「自分も閉じこもりたいと思うことがある」と答えるなど、引きこもりに一定の理解を示す「親和群」も3・99%、全国で155万人とした。
引きこもりのきっかけ(複数回答)では、「職場になじめなかった」と「病気」がそれぞれ23・7%で最も多く、「就職活動がうまくいかなかった」の20・3%が続いた。「小中高校で不登校」は11・9%、「大学になじめなかった」は6・8%にとどまった。年齢別では、10代が33・9%、20代が38・9%だった。
小中学生時代の家庭生活に関する質問では、引きこもりグループの回答(複数回答)で、「家族に相談しても役に立たなかった」「親が過保護だった」が、それぞれ18・6%を占めたのが目立った。
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