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【愛知】求職・求人とも過去最多 設備の日々で就労断念も

2008/09/30

障害者雇用へ理解あと一歩
◆県体育館で面接会

 障害のある人を対象にした就職面接会(県など主催)が29日、県体育館であった。184事業者と530人の求職者が集まり、いずれも過去最多を記録したが、事業者側の理解不足やバリアフリー設備の不備などで就労できないケースも見受けられた。
 面接会は年4回開催。愛知県労働局の榊原晴喜・職業対策課長補佐によると、雇用実績は伸びているが、高齢で障害の重い人ほど就職が難しいという。
 脊髄損傷で車椅子に乗る岐阜県多治見市の武内隆佑さん(45)は、コンピューター利用設計システム(CAD)操作を行かせる在宅勤務を希望したが、面接でメーカーからは「通ってもらえるなら」との回答。「情報保全面の問題もある」と理解しながらも、困難な状況に困惑する。
 県内の07年度障害者就業件数は前年比5.9%増の2,319件で過去最多。それでも障害者雇用率は07年6月時点で1.48%と、全国平均の1.55%や法定雇用率の1.8%を下回っている。
(赤川肇)