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【福井】全国トップの0・69倍 4月の県内有効求人倍率

2010/05/29

 県内の4月の有効求人倍率は3月から0・01ポイント下がったものの、0・69倍で全国トップとなったことが、福井労働局のまとめで分かった。

 同労働局は「年度切り替え時期で、毎年4月の有効求人倍率は多少下がる傾向にある」と背景を説明。3月に続き「一部に持ち直しの動きがみられるものの、依然として低水準で、引き続き厳しい状況」と評価した。

 新規求人数で持ち直しの動きが顕著だったのは、繊維工業(前年同月比82・1%増の122人)、金属製品製造業(同122・2%増の20人)、眼鏡製造業(同79・5%増の70人)。

 有効求人数は1万917人で、前年同月より17・5%増え、有効求職者数は1万7464人となり、前年同月比4・1%減だった。

 地域別(ハローワーク所在地)の有効求人倍率は大野0・53倍、武生0・48倍、三国0・59倍、福井0・64倍、敦賀0・84倍、小浜1・00倍だった。

 県が28日発表した4月の完全失業率(原数値)は3・4%で、前月と比べて0・4ポイント上昇した。男女別は男性が3・7%、女性が3・0%だった。

 完全失業者数は前月比13・7%増の1万4900人。一方、就業者数も42万2000人と0・3%増えた。政策統計課の担当者は「昨年度末で定年退職した人たちが再就職活動を始めるなど、就業意欲の高まりで失業率が上がったのでは」とみている。 (平井一敏、川本光憲)