2010/05/22
滋賀労働局と県教育委員会が21日まとめた今年3月末の高校卒業者の就職状況によると、労働局の内定率は前年比0・3ポイント増の95・9%で、県教委の決定率は前年比1・2ポイント減の91・7%だった。
労働局のまとめでは、3月末の就職内定者数は1753人で前年比207人減。男子の就職率は1・1ポイント減の96・2%、女子は2・2ポイント増の95・5%。求人数が2034人と前年から4割以上減る厳しい状況だったが、求職者数も1828人と1割以上減ったため、内定率が横ばいになった。
労働局は「求人状況を見て、夏以降に就職から進学に希望変更する人が増えた。今年に入り販売・事務職などで新規求人が出てきたことも影響し、未就職者が想定より少なかった」と分析している。
県教委のまとめは職業安定所を通さずに就職活動する生徒も含むため、就職希望者は労働局より多い2010人。就職決定者は昨年より180人減の1843人。男子の決定率は1・5ポイント減の94・1%、女子は0・7ポイント減の88・8%だった。
決定率は2002年度の90・1%以来の低水準。全国平均の91・6%は上回った。
県教委は昨年10月~今年2月に、就職希望者の多い21高校に求人開拓支援員を配置。支援員の企業訪問で127件の新規求人を獲得し68人の内定につなげた。県教委は「就職状況は依然厳しいが、学校現場で求職拡大に務めている。未就職者には、職業訓練や体験雇用制度などを勧めて対応を続けたい」と話している。
(小西数紀)
転職・求人情報検索(名古屋市・愛知県・岐阜県・三重県)はトップから