2008/09/30
総務省が30日発表した8月の完全失業率(季節調整値)は、前月より0・2ポイント悪化の4・2%と、2カ月ぶりに上昇した。2006年6月(4・3%)以来、2年2カ月ぶりの高水準で、景気悪化が雇用情勢にも波及している実態が明らかになった。
厚生労働省が同日発表した求職者1人に対する求人数を示す8月の有効求人倍率(季節調整値)は、前月比0・03ポイント低下の0・86倍。7カ月連続で悪化し、04年9月以来、3年11カ月ぶりの低水準だった。
企業倒産の増加などで離職者が増えたことや企業が採用を手控えていることが、失業率の上昇につながった。
男女別の完全失業率は、男性が0・3ポイント悪化の4・3%、女性が横ばいの3・9%。
就業者数は前年同月より41万人減の6405万人で、7カ月連続で減少。一方、完全失業者数は23万人増の272万人で、5カ月連続で増えた。理由をみると、リストラなど「勤め先の都合」が10万人増の63万人と、大きく増えたのが特徴だ。
都道府県別の有効求人倍率は、愛知県が最も高く1・64倍(前月比0・03ポイント低下)。岐阜県は1・09倍(0・04ポイント低下)、三重県は1・11倍(0・06ポイント低下)だった。
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