2010/05/19
03年度以降で最低
2009年度の静岡県内の大学卒業予定者の就職内定率は3月末時点で6年ぶりに90%を割り、03年度以降最低となったことが、静岡労働局の調査で分かった。08年秋以降の世界同時不況が、県内の新卒採用を直撃した形だ。
調査は大学14校、短大7校、専修学校15校の卒業予定者約7900人を対象に実施した。
それによると、大学生の内定率は前年同期比5・6ポイント減の89・2%。短大生は同1・9ポイント減の90・9%、専修学校生は同7・0ポイント減の88・6%だった。
男女別にみると大学生、短大生の内定率に大きな差はなかったが、男子は前年同期比で6ポイント以上落ち込むなど、苦境が際立つ形となった。
内定率は就職希望者に占める内定取得者の割合だが、大学の就職担当者は「内定が取れないため大学院へ進学した学生もいる」と話す。同労働局職業安定課は「リーマンショック以降、企業の求人そのものが少ない。学生には極めて厳しい状況だった」としている。
4月1日時点の全国の内定率の調査結果は、厚生労働省と文部科学省が、今月中に発表する見通し。
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