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【福井】働く人取材し一冊に 名田庄小卒業生が「町の宝」製作

2010/04/06

 おおい町名田庄小学校の卒業生たちが、地元で働く人たちへのインタビューをまとめた冊子「おおい町の宝 お仕事インタビューでふるさと再発見!」を製作した。名田庄図書館で閲覧できる。

 冊子は、郷土への理解を深めることを目的に、今春卒業した6年生21人が総合学習の時間を使ってまとめた。町特産の自然薯(じねんじょ)を販売する商店主や同町出身の作家、故水上勉さんが設けた「若州一滴文庫」の職員など、地元ならではの13の職種の人にインタビューし、仕事の内容や楽しさなどを聞いた。

 冊子は縦15センチ、横17センチで、160ページ。「一滴文庫の1年間の来場者数は何人?」などのクイズも盛り込み、楽しんで町のことを学べるよう工夫した。

 編集後記もあり「町の歴史をこれからも伝えていきたい」「昔の人たちの努力を無駄にしてはいけない」などと、学習の成果も記されている。40部印刷し、子どもたちやインタビュー先などに配布した。協力した名田庄図書館にも一部寄せられ、本棚に並べた。

 6年生の担任を務めた辻威佐夫(いさお)教諭(33)は「人と人とのふれあいを通して、町の誇り学んでくれた」と振り返っている。

 (岩本旭人)

名田庄小学校の卒業生らが作った冊子「おおい町の宝」=おおい町の名田庄図書館で
名田庄小学校の卒業生らが作った冊子「おおい町の宝」=おおい町の名田庄図書館で