2010/03/13
不況の波を受け、急速に冷え込んだ就職戦線は、静岡県内の学生にも影響している。大学生(4年制)と高校生の1月末時点での就職内定率は、ともに過去2番目の落ち込みと、厳しさを増している。
静岡労働局職業安定課によると、大学生は前年同期比10・9ポイント減の72・0%。データが残っている過去12年間で最低だった2002年1月末の68・2%に次ぐ低水準。県西部地区の大学の進路担当職員は「毎年この時期の内定率は96%前後だが、今年は80%を超えたところ」と頭を抱える。企業の合格ラインが上がっていて厳しいが「学生には職種を広げたり、中小企業にも目を向けるよう指導している」という。
高校生は前年同期比7・6ポイント減の85・9%。比較できる過去14年間で最低だった84・8%(03年1月末)に迫る。浜松市内の工業高校では、就職できず進学に切り替えた生徒も10数人いたという。進路担当教諭は「結果的に全員が内定を取ったが、大企業の内定は少なかった。例年では考えられないほど厳しかった」と振り返った。
こうした就職氷河期に対応しようと、静岡労働局は3月に入って、就職面接会を開催。6日にあった浜松市内での面接会には、52社・135人の求人に対し、高校生を含めて483人が殺到。買い手市場の厳しい現状をうかがわせた。18日には静岡市でも予定されている
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