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【経済】日本の将来「不安」65%

2010/03/10

大学生 雇用不安、財政難で

 大学生の65%が日本の将来に夢や希望を持てないと感じている―。資産運用会社フィデリティ投信の調査でデフレ不況が長期化し、明るい未来像を描けない若者の不安意識を浮き彫りとなった。

 夢を持てない理由(複数回答)として「財政赤字が深刻化し、若年世代に過重な負担」「雇用不安が続く」の二つが70%台に達した。「公的年金の世代間格差はなくならない」(55%)、「所得が増えず豊かな暮らしを望めない」(51%)との回答も目立ち、財政悪化や企業のリストラのつけが将来世代に回されることへの警戒感がにじむ。

 社会保障に関しては、35%が「現役世代の負担が少し増えても、公的年金給付などの現水準を維持すべきだ」と答えた。「大きな負担増になっても福祉・医療を充実させるべきだ」(20%)と合わせ、半数強が負担増を前提に社会保障水準の維持・向上を求めた。

 調査は1月にインターネットで実施し、約2200人の大学2~4年生から回答を得た。