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【福井】就職内定率が軒並み悪化 今春卒業予定者を県が支援強化へ

2010/03/11

 今春卒業予定の県内の大学・短大生の就職内定率は8日現在で79・9%と、前年同期を10ポイント近く下回っていることが、県の調べで分かった。この時期の内定率としては2004年の79・4%以来の低さで、就職先が決まっていない学生は444人に上っている。

 労働政策課によると、高校生の内定率も5日現在で95・7%と、前年同期より1ポイント余り悪化。内定のない生徒は65人となっている。担当者は「景気の先行きへの不安から、依然として採用計画を立てられない企業が多い」と指摘する。

 就職を支援するため、県は13日、09年度としては最後となる合同就職面接会を敦賀市のプラザ萬象で開く。10年度には、卒業後も就職が決まらない人に半年間、雇用意欲のある企業で就業を体験してビジネスマナーなどを学んでもらう制度を創設。5社で計50人程度の受け入れを予定しており、担当者は「体験が正規採用につながれば」と期待する。

 県立産業技術専門学院(福井市)では4カ月間のIT職業訓練コースを新設。各高校に配置している就職支援員は現在の25人から50人に倍増させ、生徒らの就職相談や面接指導、求人確保などの支援策を強化する。

 (平井一敏)