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【岐阜】雇用確保を最優先課題に 連合岐阜が経済団体と意見交換

2010/02/25

 春闘に合わせた連合岐阜と県内の経済団体との意見交換会が24日、岐阜市の県民ふれあい会館であり、連合側は雇用の安定、賃金水準の維持や改善などを求めた。

 県経営者協会、県商工会議所連合会、県商工会連合会の幹部らが参加。欠席した県中小企業団体中央会との会談はあらためて日程を調整する。

 連合岐阜の三尾禎一会長が「雇用と生活を守り、賃金の改善がないと内需、景気は回復しない」と述べ、各団体に要望書を提出。要望書では、県内に中小企業や非正規労働者が多いことを踏まえ▽非正規労働者の正規化や新規雇用▽地域全体の賃金水準の底上げ▽長時間労働の是正と法令順守-などを求めた。

 会談は非公開で、連合岐阜によると、経済団体側は「統一的な賃上げは難しく、企業に即した対応にならざるを得ない」などと現状を説明。新規採用を控える企業が前年に比べ増えている傾向などを報告した上で、高卒者も含めた雇用確保を最優先課題とする姿勢を強調した。

 (久下悠一郎)

労働者の雇用安定や待遇などについて意見交換をした連合岐阜と経済団体の幹部ら=岐阜市の県民ふれあい会館で
労働者の雇用安定や待遇などについて意見交換をした連合岐阜と経済団体の幹部ら=岐阜市の県民ふれあい会館で