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【福井】目指せ正規雇用日本一 県が支援策を強化

2008/09/24

 正社員を増やせ-。全国的に高い就業率を誇る県は、就労環境のいい正規雇用の数を増やそうと、支援策を強化している。 

 総務省の2007年就業構造基本調査によると、県内の全雇用者(役員を除く)に正規職員が占める割合は69・9%で全国8位。女性に限ると55・3%の同2位で、正規職員になりやすい環境にあるといえる。だが、02年の前回調査に比べると正規職員は数、割合ともに減少傾向。女性は契約、派遣社員の数が02年から倍増した。

 契約、派遣社員をめぐっては、全国的に雇用トラブルが後を絶たない。県は手に職を付けることで正規雇用を勝ち取ってもらおうと、種々の支援プランを用意している。

 求職、離職中の人には無料の職業訓練を実施。電気設備、IT事務、ホームヘルパーなど50以上のコースから1種を選び、3-6カ月で学ぶ。昨年度は210人が受講し就職率は7割以上。子育てのため離職した女性限定の無料訓練もある。

 また、本年度からは契約、派遣職に就きながら正規雇用を目指す人に、民間職業訓練施設の受講費の40%を支援する事業をスタートさせた。県労働政策課は「全国的にも珍しい取り組み。働きながら次のステップを目指す人にぜひ活用してほしい」と話す。

 (谷悠己)