就職情報会社のマイナビ(東京)が25日、発表した東海地方(愛知、岐阜、三重、静岡の4県)の就職人気調査で、自動車部品メーカー大手のデンソーが初めて首位となった。部品メーカーはあまり消費者になじみがなく、就職人気では不利とみられてきたが、地道な採用活動で学生への認知度が上がっているようだ。
デンソーは昨年の6位から一気に順位を上げ、2位のJTBグループ、3位のJR東海を抑えた。デンソー筆頭株主のトヨタ自動車は4位だった。5位、6位は大垣共立銀行、愛知銀行と金融機関が続き、中部電力は7位だった。
デンソーは全国理系ランキングで昨年の44位から20位に、文系ランキングでも182位から95位に上昇している。
デンソーの人気についてマイナビは「文系での人気が急に高まっている」と指摘。「大学や企業紹介イベントに積極的に出向いて広報活動をしており、事業の中身を分かってもらおうとしている効果が出たのだろう」と分析している。
(中日新聞)