「今の職場では自分のやりたい仕事ができない」「人間関係がうまくいかないから転職したい」「もっと別の場所で自分の力を試してみたい」… など、転職を考えるきっかけは人によって様々です。まず、仕事さがしをはじめる前に、次のことを考えてみてください。
自分のやりたいことがあるのか、今の仕事に不満があるのか…など、転職したい理由をよく考えてみてください。理由がはっきりしないまま転職活動を始めると、就職活動中にも、また就職した後にも同じ不満を持ってしまいます。まず理由を考えて、その条件にあう仕事や会社を選ぶことが大切です。
自分の持っている資格やスキル、キャリアを書き出してみてください。きちんと整理することで、今まで自分では気づかなかった能力に気づくこともあります。また、自分のやりたいことをはっきりさせることも重要です。今の会社での仕事が、自分のやりたいこととは違った場合、やりたい仕事をはっきりと決めて、就職活動を始めることが成功への近道です。
自分のできることややりたいことだけではなく、将来のこと、進むべき方向についても考えてみてください。今現在、自分にスキルやキャリアがなくても、未経験からはじめる仕事もたくさんあります。自分の将来のイメージを持って、それに向かって進むことが大事です。
自分を見つめなおし、自分自身の気持ちをある程度、理解したら、次は「仕事探し」と「会社選び」です。自分のやりたいことを大事にしながら、仕事を選び、将来を考えながら、会社を選んでみてください。次のやり方も、仕事探しには有効な方法です。
中日新聞では、東海エリアの求人情報をインターネットサイト「中日しごと情報」や中日新聞の求人広告で掲載しています。インターネットサイトは毎日更新、新聞広告も日曜日・月曜日を中心に毎日掲載しています。
仕事内容はもちろん、企業概要もよく見て、企業研究をしてみてください。
求人をしている企業が一同に集まる合同企業相談会も、就職・転職活動には有効な手段です。いろんな業種、職種の企業が集まり、じっくりと面談ができるため、自分のやりたい仕事について詳しく聞いたり、業界を研究したりすることができます。実際に話を聞いてみると、「自分のやりたい」と思っていたことが、そうでもなかったりすることもあるので、たくさんの企業と面談してみることをお勧めします。
中日新聞以外にも、求人雑誌やチラシなど求人情報はたくさん出ています。広告内容のみから判断するのではなく、企業の研究などは自分で行って、自分にあう企業を選んでください。
実際に企業に応募する前には、履歴書や職務経歴書などを準備する必要があります。これまで自分がやってきた仕事内容や、経験をいかにうまく伝えて、強みにできるかがポイントです。そのためには、自分の得意なことだけではなく、苦手なことも洗い出して整理してみましょう。苦手部分をよく理解し、いかにプラスにして話せるかを考えることが大切です。
企業へ就職する際、面接の前の第1ステップが履歴書と職務経歴書。自分を売り込む大事なツールだからこそ、自己PRや志望動機などしっかりと考えて書くことが必要です。これまでの経験ややってきた工夫などを簡潔にまとめて書いてください。もちろん、誤字・脱字がないことが常識ですので、送る前にはしっかりとチェックしてください。
第1ステップが通ったら、次は面接が待っています。一方的に準備した内容を読むのではなく、面接官の言葉を聞きながら、求められていることを話すことが重要です。相手に興味をもってもらえるよう、募集要項や会社概要をよく研究し、それに合わせて自己PRをまとめておきましょう。
履歴書・職務経歴書で自分に興味を持ってもらったら、いよいよ面接です。十分準備をして臨むことが大切ですが、時には、想定していない困った質問が来ることもあります。そんなときでも、ウソをついたり、あやふやに答えたりするより、スラスラと答えられなくても正直に、自分の考えを話すほうが好印象です。
新しい会社への就職が決まったら、きちんとした退職手続きが必要です。やめるからといって、引継ぎを行わなかったり、迷惑をかけるような行為は厳禁です。しっかりと引継ぎをして退職することが、次の会社でも信頼を得ることにつながります。
会社の就業規則に則って退職日を決定し、上司に伝えます。
今の仕事を整理し、きちんと引継ぎを行うことが重要です。後任の人が困らないよう資料などもしっかりまとめて引き継ぎましょう。
会社に提出する書類や、保険など書かなければならない書類や手続きをよく調べ、漏れのないようにチェックします。新しい会社への入社日の確認や手続きなども忘れずに行いましょう。