豊橋で企業内審査会

　全国で「焼肉きんぐ」「丸源ラーメン」などの飲食店を展開する物語コーポレーション（豊橋市）が、店舗で働くアルバイトの接客や調理の質を競う全国大会を市内で開いた。

　全国計４５９店舗のアルバイト２万４千人の中から、地区予選を勝ち進んだ５６人が出場。接客の「ホールの部」と調理の「キッチンの部」で競った。

　舞台は営業中の店舗。出場者は注文を笑顔で受けたり、手際良く商品を作ったりした。審査は各店舗の店長らが担当。「客に感謝の気持ちなど言葉を通じて感情を伝えられているか」などの基準で評価した。

　同社は焼き肉、ラーメンなど四業態の飲食店を運営。それぞれの業態ごとに、ホールの部、キッチンの部でグランプリ一人ずつを選出した。

　計８人のグランプリのうち、東三河からの出場者はホールの部に挑んだ丸源ラーメン豊川店の有馬みきさん（４１）１人。有馬さんは表彰式で「１人でも多くのお客さまを笑顔にしたいという気持ちで最高の笑顔でおもてなしすることを心掛けている」と涙を流した。

　また、全国大会出場者には外国人の姿も。焼肉一番カルビ豊川店のフィリピン人ロベルト・ラスクニア・オルティス三世さん（２８）だ。「今後、機会があれば正社員になって教育に関わる仕事がしたい」と話す。

　同社は外国人の積極採用でも知られる。今年の新入社員１３３人のうち２７人が外国人だった。