2018/03/27
生活困窮者対・県内初
生活困窮者を対象にした県内初の無料職業紹介所が4月2日、瑞穂市に開所する。運営する市社会福祉協議会が企業側との調整役となり、就労をあっせんする。生活保護受給者が全国で200万人を超える中、受給に至る前の段階で自立につなげるのがねらいだ。 (近藤統義)
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市総合センター内に設けられる「みずほ しごとの森」は、市商工会(会員約900社)と連携し、市内の求人情報を集約。相談に訪れた求職者側の希望条件を擦り合わせ、履歴書作成といった準備指導や面接への同行に取り組む。
相談者の採用に当たっては企業側と打ち合わせ、ミスマッチをできる限り防ぐ。自ら求人を検索し、面接の約束を取り付けてもらう公共職業安定所(ハローワーク)より、さらに踏み込んだ支援を展開する。
市社協によると、市内の生活困窮者は約3000人。関連の支援法が施行された2015年から専用窓口を設け、年間約100人の相談に乗ってきた。その半数が就労に関するもので、これまでも市社協が独自に求人情報を集め提供してきた。しごとの森は、それを発展させた形となる。
市社協は生活困窮者が就労する上での課題として、コミュニケーション能力や就職情報の不足、勤務先までの交通手段の確保などを挙げる。
就労支援員の広瀬良和さん(41)は「採用後の定着についても継続的に支援するので、気軽に相談してほしい。市内企業の人手不足の解消にも貢献したい」と話している。開所時間は平日午前9時~午後5時15分。【問】しごとの森=058(327)8610
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