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【愛知】トヨタ 託児施設新設 4カ所目 320人定員、国内最大級

2018/03/21

 トヨタ自動車は20日、グループ社員が利用する事業所内託児施設を愛知県豊田市の本社近くに設け、4月2日にオープンすると発表した。定員は320人で、企業内施設としては国内最大級。工場の交代勤務者向けに24時間対応し、仕事と育児の両立支援を拡充する。

 施設は鉄骨2階建て(延べ床面積約3100平方メートル)。年齢別保育室や園庭、プールがあり、工場からの幼児送迎サービスもある。

 トヨタは女性社員の定着を図るため2002年以降、時短勤務や保育費用補助を導入。託児施設は06年までに本社近くや愛知県みよし市に3カ所(定員計140人)整備しており、女性は10年で4割増え約8400人になった。30年までにさらに4000人以上増える見通しで、需要が増すと判断。出張に伴う宿泊保育も対応し、女性の活躍をさらに後押しする。

 利用料は周辺施設と同等の月額2万7500~5万7500円。交代勤務者で子ども2人目以降は1万3000円に固定し優遇する。病児保育施設も併設し、グループ社員でなくても豊田市民なら1日4320円で利用できる。

 各種施策で女性の退職者率は低下傾向にあるが、工場勤務の技能職は2・9%(16年度)と総合職の1・6%より高い。交代勤務のうち、子育てのため常に早朝勤務する女性が、夜勤のできないことを引け目に感じ退職するケースが多いという。18年春闘では夜勤者の手当新設で合意しており、女性が早朝勤務を選びやすい環境も整備する。