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【社会】共働きでも「家事 もっぱら妻」66% 夫の長時間労働や価値観原因

2018/01/08

 夫婦ともにフルタイムで働いていても妻が主に家事をしている家庭は66%に上ることが、民間の調査で分かった。働く女性は増えているものの、家事は依然として妻に偏っている実態が浮かんだ。夫の長時間労働や「家事は女性」といった価値観が影響しているとみられる。

 調査はマーケティングリサーチ会社「マクロミル」が昨年9月、配偶者と同居し、週40時間以上働く20~40代の男女1000人にインターネットで実施した。

 誰が家事を担っているか聞いたところ、「妻がほとんど」が29.7%、「妻が主に担っているが、夫も少し分担」が36.3%だったのに対し、「妻と夫で分担」は30.2%にとどまった。

 「夫が主に担っているが、妻も少し分担」は2.1%、「夫がほとんど」は0.4%だった。

 共働き家庭の家事の在り方については「妻・夫で平等に分担すべきだ」(42.8%)と「妻・夫に限らず、仕事が忙しくない方が積極的に担うべきだ」(40.4%)が多数を占めた。「できるだけ妻が担うべきだ」は13.4%だった。

 夫と妻の就業時間を比べると「夫の方が長い」は60.5%、「同じくらい」は28.2%、「妻の方が長い」は11.3%で、担当者は「家事は女性の役割だという価値観も根強いが、男性の長時間労働が減れば分担は進むのではないか」と指摘している。