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【経済】20、21年卒の就活日程「来年3月までに」

2017/12/09

経団連などに申し入れへ
19大学担当者 東京五輪による影響懸念

 早稲田、名古屋、名古屋工業、同志社など国公私立の19大学の就職支援担当者でつくる「大学生のキャリア支援を考える会」が8日、東京都内で会合を開き、2020年春と21年春に大学を卒業する学生の就職活動の日程について、来年3月末までに二年分をまとめて決めるよう、文部科学省と経団連に申し入れることを決めた。学生の負担や学業への影響を考慮した。来年2月末までに申し入れる方針。

 20年の東京五輪・パラリンピックに伴い、21年春に卒業予定の地方の大学生は、就職活動のために上京する際に宿泊先を用意できない恐れがある。このため会では、企業説明会の地方開催やインターネットの活用、選考段階での企業による宿泊手配を促すことでも一致した。

 経団連は、19年春卒業・入社の就活日程を現行通り、説明会を「3年生の3月」、選考を「4年生の6月」に解禁すると決めているが、20年春と21年春に卒業する学生については未定としている。

 名古屋大キャリア支援室の坂井伸彰特任講師は「日本での就職を望む外国人留学生から『日本の就活は選考基準やプロセスが分かりにくい』『本気で留学生を採用したいのか疑問』などの声が出ている」と報告した。(中沢佳子)