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【地域経済】仮想オフィスにようこそ!VRで就活生に職場紹介

2017/08/05

豊田ハイシステムとグリー

 豊田自動織機のIT子会社、豊田ハイシステム(愛知県刈谷市)と、IT企業のグリー(東京)は4日、VR(仮想現実)の映像技術を使って、就職活動中の学生らに職場の様子を疑似体験してもらうサービス「VRオフィス見学」の提供を始めたと発表した。

 グリーが顧客企業の職場を撮影、編集して映像を制作。企業側は、学生と面談するリクルーターの社員にVR視聴用のゴーグルなどを持たせ、学生に職場の様子を見てもらったり、採用ホームページに動画を掲載できたりする。映像は職場を360度見渡せるなど、臨場感があるのが特徴だ。

 豊田ハイシステムは販売を担当する。提携する学生向け無料休憩施設「知るカフェ」で、VRの映像を見てもらうこともできる。カフェは名古屋大や東京大など、全国の有名大学周辺の14カ所にあって、年45万人が利用し、効率的に企業の魅力をPRできる。

 動画制作のサービスは、100万円前後から利用できる。グリーの広報担当者は「学生たちが実際の職場を訪れるのは、就職活動の最終段階や内定後で、イメージのずれからミスマッチにつながる」と指摘。「就職活動の初期段階で、学生たちが本当の職場にいるような感覚を体験できれば、ミスマッチを防げる」と話す。(石原猛)