2017/06/20
愛知県経営者協会が19日発表した2017年春闘の最終集計によると、愛知県内の企業の平均賃上げ額は、前年から138円増えて5千366円となった。賃上げ幅が拡大するのは2年ぶり。賃上げ率は0・05ポイント上昇して1・94%だった。企業収益が高水準にあるのに加え、労働力を確保しようと、中小企業が賃上げに動いたのが要因。
会員企業のうち過去と比較できる210社を調べ、6月13日までに回答のあった194社の賃上げ額を単純平均して集計した。
定期昇給に加えて基本給を引き上げるベースアップ(ベア)を実施したのは54%で前年から横ばいだった。ベアは金額にして1289円、率にして0・46%で、前年(1114円、0・40%)を上回った。
賃金交渉で最も考慮した要素に「労働力の確保」を挙げたのは、300人以上の企業で12%だったが、300人未満では30%に上った。
また企業規模別の賃上げ率でも、50~99人では前年から0・20ポイント上昇したが、1000人以上の大手は前年から横ばいで、人手不足に悩む中小ほど賃金を引き上げる傾向があった。
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